栗ごはん
秋野菜の味覚の横綱と言えば松茸と栗。
中でも栗ごはんは大人から子供まで口に入れると笑顔がこぼれる。魅力ある味わいです。 現在は炊飯器等の改良や食生活の需要により、炊き込みご飯のようにむいた栗をいれてご飯を炊くのが普通になっていますが、私が料理の修業を始めたころはもち米と共に蒸す栗ごはんが主流でした。
修行時代は蒸したての栗ごはんはご馳走で、残った栗ごはんをおむすびにして頂き、後で食べると厨房の先輩やお座敷の仲居さんの笑顔を感じ、また田舎の母の笑顔を思いだしました。
少し時間はかかりますがもち米で蒸す栗ごはんを作りましょう。
材料(4人前)
- もち米(300g)
- 栗(鬼がら付)(500g)
- ★塩(10g)
- ★水(400cc)
つくりかた
- もち米を少し大き目のボール等に入れやさしく水洗い(米とぎ)をして一晩水に浸けて置きます。
- 栗は鬼がらと渋皮をむいて水に浸けます。
- 蒸し器に布(さらし、ガーゼ、蒸し用ネット等)を引き、1と2の水を切ったものとを混ぜ合わせて、布を引いた蒸し器に入れて中火で蒸します。
- 10分経ったら塩水(★)を振りかけ蒸します。この作業を6回約1時間強続けます。
※蒸し器の水を、温度が下がらない様に追加して下さい。
ワンポイント
- 栗は良く蒸した方が味わいが増します。
- 蒸し上がって温かいうちに是非お召し上がりください。
謝辞
この精進レシピおよびコラムは、「泉竹」からご提供頂いております。
http://www.izuchiku.jp/