高野山へお参りしてきました(その2)



旧暦の3月21日に当たる翌日5月4日は、法印(ほういん)さまと
言って、高野山の守り神でもある明神さまや弘法大師さまを
精進潔斎して祈り通した方が、1年間にわたって、「お大師さま」の
名代として、お勤めされる法要に参加しました。

金剛峯寺から朱色の輿に乗った法印さまが、数十人の僧侶らとともに
御影堂までゆっくりと歩まれます。

御影堂のゆるやかな屋根勾配と深い軒をもつ輪観の美とともに
とても美しい優雅な立派な光景です。

はれやかな法会の中で、お隣の金堂(こんどう)では、この
期間中に結縁灌頂(けちえんかんじょう)が行われています。

結縁灌頂とは、仏さまと縁を結ぶ真言宗の大切な儀式です。

和尚も早朝に受法させて頂きました。お手配頂いてありがとう
ございました。

弘法大師さまは、唐の恵果和尚より真言密教の大法を学ばれ、
灌頂という儀式によって、その法を正式に受け継ぎました。

その時と同じ形をとって、どなたでも灌頂を受けられるようにした
儀式が結縁灌頂です。

高野山の結縁灌頂の素晴らしいところは、春と秋に毎年行われて
いて、教えを広めるという「教化」としての位置づけがあることです。

小さな子どももお母さんと一緒に、気軽に受けられるところが、
魅力的です。

内容は、ぜひとも受けてみて感じて下さいね!!
次回は10月1日~3日です。

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高野山へお参りしてきました(その2) への4件のフィードバック

  1. みさき のコメント:

    一度
    一度は行ってみたいですね。密教は秘密沢山ありそうだけど、開かれた儀式もあるんですね。
    この様な場所は良い気が集まりそうですね。
    ところで、高野槇の苗を最近買いました。なにもアパートに植物なかったから。現地の土もついてたから、縁起良いかな~♪

  2. 歌耶 のコメント:

    なつかしい、、、
    大阪に住んでいた時は、よく高野山にお参りに
    いったなあ、、、。懐かしい。
    うちも、真言宗なので、おじいちゃんの
    お墓が分骨で高野山に眠っています。
    なむだいしへんじょうこんごうって、
    困った時には言いなさいねって、子供の時から
    母に教えられてきて、いまだに唱えています。

    たまたまですが、京都出身の母も、実家が真言宗
    で、智積院にお墓があります。

    ○●派ってよくわかんないんですが、和尚様と同じなのでしょうか?

  3. 和尚 のコメント:

    みさきさま
    ご縁があると良いですね。
    長い間に祈られている場所は違います。
    土のついた高野槙にも、その祈りが込められて
    いるかもしれませんね!!

  4. 和尚 のコメント:

    歌耶さま
    大阪からは、気軽にいけますね。
    代々から真言宗で高野山別院でしたものね。

    真言宗には18くらいの派があって、和尚の
    ところは「豊山派」と言い、本山が奈良県の
    長谷寺です。

    智積院さんとは、兄弟みたいな感じです。

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