弘法大師信仰の源泉は、高野山奥の院「御廟」(ごびょう)に
あります。
承和2年(835)に弘法大師さまが、永遠の禅定に入られてから
直弟子の真如親王らは、その上に建物を建立し、それを「御廟」と
呼んだのです。
それ以来、1200年にわたって「この世の迷い苦しむ人々が、
すべて悟りを得て幸せになるまで、この世に身を留めて、生きとし
生けるものを導き救っていく」と、今でもその約束を守り、御廟に
いらっしゃるといいます。
真っ直ぐに伸びた巨大な杉の霊木と調和し、そう思わせる「力」を
感じさせてくれる空間です。
先のブログにも書いたように中田英寿さんも、ここを歩かれ
お参りをして、深淵なるものを感じたみたいです。
この場所には、弘法大師さまへ献上するたくさんの「灯り」が下げられて
います。なかでも貧しい娘が、髪を切って売って献じたもの・・・。
白河法皇が献じた白河燈が、左右にならび、ともに「消えずのともしび」
として、私たちに光明を差し伸べています。
弘法大師さまは、目にみえる現象ではなくて、その奥にある「本質」や
「因」を見る事を大切にされた方です。
見れば普通の「灯り」ですが、その奥にある、さまざまな歴史や思い
その意味や教えまで感じることによって、気づかないことに気づき
見えないものが見えてくるというのが「弘法大師さまの教え」でも
あります。
りっぱな木
木はおちつきますね、特に古い木は。こうやって、高野山に行けなくても雰囲気を感じれるのは嬉しい事です♪
気づくってのは中々難しいですね。よく後になって気付きます。
みさきさま
大地とか虚空を通して、すべてが繋がって
いるように思います。
そんな風に思えると、なんだかワクワクしますね!!