平成30年もあっというまに半月が過ぎてしまいました。
光陰矢の如し。正月のうちに、一年の計は立てられたでしょうか。
さて、今年は戌年です。
生まれの干支ごとに決まっている「守り本尊」のことは去年も紹介いたしましたが、
戌年生まれの方の守り本尊は、阿弥陀如来さまです。
あらためて説明するまでもないかもしれませんが、
「阿弥陀さま」としても親しまれる阿弥陀如来は、西方極楽浄土の主で、
その深い御慈悲であらゆる衆生、人々を浄土に救い導いてくださる仏様です。
日本人に「お経といえば?」ときけば、おそらく100人中99人は「ナムアミダブツ」と
答えるでしょう。
この「南無阿弥陀仏」を分解すると、「南無」+「阿弥陀仏」となります。
「南無」というのは、サンスクリット語(仏教発祥の地インドの言語)の
ナモあるいはナマスということばに漢字の当て字をしたもので、
その意味するところは、命をかけて仏の教えに従う、全身全霊で信心することを
あらわしています。
つまりナムアミダブツとは、
「私は一心に阿弥陀仏を信じます」という誓いのことばなのです。
ナムアミダブツがこれほど定着しているということは、それだけ阿弥陀仏に
救いを求めた日本人が多かったこと、阿弥陀仏が信仰されていたことを表しているわけです。
あらゆる一切の衆生を救うために48もの誓い(四十八願)を立て、悟りを開かれた
という阿弥陀さま。
戌年生まれの方もそうでない方も、今年は阿弥陀仏巡拝などしてみると素晴らしいことが
あるかもしれませんね。
お寺の本尊は、阿弥陀様です、ぜひお参りください。