現在中国で、弘法大師を主人公にした日中合作の
大作映画の撮影が行われているそうです。
映画のタイトルはズバリ『空海』
舞台は、唐の都長安で、仏教を学ぶ留学僧として
長安を訪れていた若き空海が、友人の白楽天と
ともに長安を騒がせる不可解な事件の謎に迫って
いく…というストーリーとのこと。
主役の空海を演じるのは日本人俳優の染谷将太さん
ですが、メガホンをとるのは世界的大監督の
チェン・カイコー監督で、さらに原作になって
いるのは作家夢枕獏さんのベストセラー小説
『沙門空海唐の都で鬼と宴す』というグローバルな作品。
これだけでも期待は高まるばかりですが、なんと
製作にはハリウッドもびっくりの150億円という
巨費を投じているそうです。さすが中国、規模が違います。
この莫大な製作費をつかって、当時の長安の
街並みを完全再現したセットを作ってしまった
ということなのですが、街ひとつまるまるなんて、
もはや撮影セットというレベルを超えている
ような気もします…。
映画がどこまで史実に基づいているのか、どの
程度フィクションが盛り込まれているのかも気に
なるところですが、弘法大師が本来20年ほど
かけて習得する予定の仏教をたったの数年で
極め、留学を繰り上げて帰国したのは本当の
お話です。
若き天才空海が、現代の天才たちにどのように
描かれるのか、期待して待ちたいですね。
日本での公開は、まだ3年ほど先になる
予定だそうで…。