ブラジル仏教


リオデジャネイロオリンピック真っ盛り、日本人選手も
活躍していますね。

テレビを見ていると地球の真裏ということがわからないくらい
リアルですね。心からのエールを送りたいと思います。

さて、開催国のブラジルといえば、明治時代以来多くの
日本人が移民として渡っていった地でもあります。

国策として行われた移民政策ですが、ブラジルでの
生活は厳しく、政府も満足なケアを行わなかったため
日系一世、二世の方は大変に苦労をされたといいます。

そして、考えてみれば当然なのですが、ブラジルに渡った
移民一世のなかには、熱心な仏教徒の方も多くいらっしゃい
ました。

彼らは異郷の地でも朝晩に集まっては、お参りをする
機会を欠かさず、お葬式に僧侶が呼べないときには、
お経の読める人が代わりを務めるなどして仏式の
葬儀をおこない、信仰を途絶えさせませんでした。

日々の苦しい生活を、仏さまの教えを心の支えに
乗り越えられた方がたくさんいたのです。

実は現在でもブラジルには、各宗派の寺院がいくつも
構えられているんですよ。真言宗のお寺ももちろんあります。

とはいえ、日系も三世、四世となると日本語に馴染みのない
方も多くなります。日本語がわからないと、自然日本式の
仏教からも足が遠のいてしまい、結果若い日系人の間では
仏教離れが進んでいるといわれています。

現地の仏教界では、現地語のポルトガル語で法話を
おこなうなどの工夫をして、若い世代にも仏教の教えに
触れてもらおうと努力を重ねているそうです。

ブラジルでの仏教の歴史と現在に迫った、タイトルも
そのものズバリ「ブラジル仏教」という映画も製作されていて、
年内には日本でも公開の予定だとか。

オリンピックと一緒に、ブラジルで頑張るお坊さんたちも
応援したくなってしまいました。

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