例の「油かけ事件」以来、京都や奈良のお寺では、
本堂内に「防犯カメラ設置中」という警告看板を
置くところが増えたように思います。
荘厳な空気に感動しながらお堂に入った瞬間に
この看板が目に入ると、一気に現実に引き戻された
ようで、がっかりしてしまう気もしますが、いかんせん
このご時世ですからね…。
先日も九州の有名な神社で、境内で大暴れした男が
防犯カメラの映像から足がついて御用、というニュースが
ありました。
日本だけでなく、イスラエルの聖地でも監視カメラの
設置が決定されるなど、宗教施設のセキュリティでの
防犯カメラ利用は世界的な流れになっているようです。
善光寺のドローン落下の事件など、新たな懸念材料も
増えてきました。
どこの国も、もう性善説ではやっていけない、というのも
悲しいお話ですが・・・。
仏教では「因果応報」と言いますが、善い行いも悪い行いも、
自分で作った原因(因)は必ず結果(果)となって自分自身に
返ってきます。
苦労が報いられてよい人生が待っているか、最悪の結果を
招くのかは、ひとえに自分自身の行動にかかっているのです。
「カメラに映っているから」ではなく、「仏さま、神さまがみて
おられるから」、なにより「自分自身が知っているのだから」と
誰もが思える世の中になっていけばいいですね。