9月は防災月間ですね。防災訓練、しましたか?
この写真は、今から約90年前の大正12年9月1日、関東の一帯は
マグニチュード7.9という巨大地震に襲われた時のものです。
金剛院のある豊島区長崎のあたりはその頃まだまだ農村で
中心部に比べると被害は少なかったそうで、震災後に多くの人が
移り住むようになったことで住宅街へと姿を変えていきました。
今ではここは、立派な副都心。もし再び大震災があったら、
どうなってしまうんでしょう・・・。
お寺では、地震や大雨のような自然災害とのときに
豊島区や消防庁と協定して、お寺を災害対策施設として
活用するような協働をしています。
広島の土砂災害のときには、お寺の裏の塀で土砂が
せき止められて、そこから下の地区が助かった、という
奇跡的な話もありましたね。
ただ、自然の猛威はお寺にも無差別に襲いかかります。
東日本大震災では多くの寺院が津波に押し流されて
しまいました。
ある宗派の推計では、もし南海トラフ地震が起きたら、
寺院の約6割、その宗派だけでも4000以上のお寺が
地震の影響を受けてしまうことになるそうです。
いつ起こるかわからない災害、日頃からの備えが
大切ということでしょうか。