これまでも何度か仏教にまつわる漫画をご紹介してきましたが、
いま、日本仏教の2大天才を主人公にした、たいへん意欲的な
漫画作品が登場して話題となっています。
作品のタイトルは『阿・吽』。
主人公というのは、日本の仏教を作り上げたといっても過言ではない、
弘法大師・空海と、伝教大師・最澄、その人です。
これまでも子供向けの学習漫画などでは、描かれたことがあるかも
しれませんが、作品の主題としてこのお二人を正面から取り上げた
のは、漫画史上初めてなのではないでしょうか。
(もしもあったら、ごめんなさい!)
作者は、人気女性漫画家のおかざき真里さん。
2015年の5月に発売された第2巻には、多くの漫画家さん
から続々と賛辞が寄せられています。
お話は、織田信長による比叡山焼き討ちというショッキングな
場面からスタートします。
そして、時代はまるでタイムスリップするように伝教大師の
幼少期へと転換するのですが、第1話から執拗に描かれるのは、
戦や暴力に命を奪われていく、人々の姿…。
この後もストーリーは、ダイナミックに展開してゆきますが、
あまりネタを明かしてしまってはいけないので、ご興味のある
方はぜひご自分で読んでみてください。
手塚治虫先生の『ブッダ』をはじめとする仏教の偉人を描いた
漫画の歴史の中に、またひとつの名作が誕生したなと思わせ
てくれるオススメの一冊です。
そして、仏教漫画に心打たれたら、ぜひ金剛院の「マンガ地蔵」にも
お参りにきてくださいね!
金剛院さんの「マンガ地蔵」に、カフェが
お休みでないときに行ってみたいです。