同性愛の起源は?


今日の朝ニュースで、男子のペアルックが流行だとか・・・。

3月に渋谷区議会が同性カップルを結婚に相当する関係と認め、
「パートナー」とする証明書を発行する法案が可決されました。

世界を始め同性婚に対する議論が、今後活性化することでしょう。

このことに合わせて、同性愛についての歴史について最近、
おもしろい本が注目されています。

その名も『日本男色物語 奈良時代の貴族から明治の文豪まで』
日本における、「男色」の歴史について述べた、まさに異色の本です。

それによると男色は弘法大師が、唐から持ち帰った文化だと長らく
信じられてきたそうです!

江戸時代の儒者・貝原好古の『大和事古』には、次のように記述
されているそうです。

「我朝にて男色を愛する事、空海法師渡唐以来のもの也と云伝ふ」
つまり・・・
「日本で男性同士の恋愛は、弘法大師が唐へと渡ってから伝わったもの」
と言われているというのです。

弘法大師は、唐から仏教以外にも、うどんなどの多くの文物をもたらしましたが
まさか男色文化までもたらしたものとは・・・。

しかし、ここで著者はこの説を否定します。

男色は、文化的に形成されるというより、自然発生的なものであり、実際に、
弘法大師が渡唐以前から、仏教において男色を戒める戒律があったことが
わかっています。

男色の記述は『日本書紀』にも記されており、また戦国時代には武田信玄や
織田信長などの武将たちが、小姓を寵愛したことは有名です。

現在にも小姓宛に出したラブレターが残っていたりします。

同性愛については、日本は比較的寛容な精神が日本には
もともとあったのかもしれません。

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