京都の五重塔で有名な東寺で国家安泰を祈る真言宗最高の
大法である後七日御修法(ごしちにちみしほ)のお見舞いに
行ってきました。
後七日御修法は、承和2年(835)、弘法大師空海が、
宮中真言院で行ったのが始まりで、正月の1日から7日までの
前節に対して7日から14日まで行われるので「後七日」と
いいます。
御修法というのは、読んで字のごとく、真言宗各派の総大本山で
一番偉い御山主さまたちが集まって、真言陀羅尼を唱え、様々な
修法を行って、国家のために二十一座の熱祷を続けるものです。
真言宗の真言宗たる由縁がここにはあるというくらいの大法です。
極寒の中で、70歳~80歳以上を超える御長老の大僧正さまに
とっては過酷な激務と言わざるをえません。
和尚が、そのお手伝い役で何回か参加したことがありますが、
その当時は、雪が降り続け心底震える時期でもありましたが、
今は温暖化とヒートテックのおかげか?だいぶ楽になりました。
また当寺は、各派の本山の管長さまといえば、相当な個性派御長老が
おられて、厳しくもあり、とてもピリピリしていて相当な気を使いました。
もちろんお手伝い役の和尚たちは、完全な下座行で、頭を地に着けて
地を這うように歩きます。期間中、腰が痛くならない奴は、手を抜いて
いると怒られたものです。
期間中には、今上天皇の御衣が、宮内庁の勅使によって菊の御紋入りの
唐櫃に納めて運ばれ、道場内の瑜伽壇上に安置されます。
この日は、小さな子供たちが、各派の阿闍梨様をお見送り。。。
子供たちは「南無大師遍照金剛」と弘法大師様のお名前を大きな声で
唱えていてビックリしましたが、皆さんは東寺保育園の園児たちでした。
小さな子供たちにとっては、何の意味かは全く理解していないと思いますが、
きっと「何か大切なこと」を感じて、心に残る大きな体験だったのかもしれ
ませんね!