アーミッシュの曼荼羅



アーミッシュって、ご存じですか?
プロテスタントの一派なのですが、日本では「刑事ジョン・ブック」で
有名になったと言われています。

アーミッシュの人々は、アメリカの移民で独自の宗教観に基づく
生活様式をかたくなに変えずに何世紀も暮らしているそうです。

電気を使わないので、もちろんパソコンなどのハイテク機器にも無縁です。
何よりも神につかえる自分たちのアイデンティティを守るために、
新しい技術とかは、それを慎重に吟味した上で、取り入れるかどうかを
判断するそうです。

そのため、自動車は乗らずに、馬車を使っているとか・・・。
生活も農耕や牧畜が中心で、とっても寡黙なために謎につつまれている
部分が多いそうです。

ちょっと面白いのが、アーミッシュの子供たちは16歳で一度親元から
離れて文明社会で生活して、その上でアーミッシュの世界に戻るか、
一般社会に移住するかを決めるんですって!!

普通、文明の便利さを味わったら、近代以前な生活様式には戻れない
ような気もしますが、多くの子供が成人の時には、アーミッシュとして
人生を歩む方を選ぶらしいです。

そこで、興味深いのが、「アーミッシュ・キルト」と呼ばれるパッチワーク。
端切れを縫い合わせた民芸品みたいなものですが、これが曼荼羅にそっくり!

宗教学者の町田宗鳳先生も、それが密教の金剛曼荼羅にとても似てる
ことを指摘しています。

彼等のアーミッシュ・キルトを眺めると、不思議な吸引力というか、
深みを感じますね。

何かを極めていくと、仏教的な宇宙観が感じられるのかもしれませんね。

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アーミッシュの曼荼羅 への1件のコメント

  1. ようこ のコメント:

    アーミッシュの事に触れて
    私は映画の中でのアーミッシュしか解りませんが、私はアーミッシュの人々はある意味恵まれてる気がします。
    近代的かつ、物資に溢れお金さえ出せば、欲しい物は手に入るけど、人の心が貧しくなって、冷たい感じになって行ってる気がします。昭和の時代はまだみんな心が暖かい感じがします。繋がってた気が…
    アーミッシュの人達はその辺を感じてるのかなぁ

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