「人間って、一生のうちに何回まばたきをするのだろう」・・・
「生涯のうちで、笑っている時間っていったいどのくらいなのだろう」・・・
ふと、そんなことを思うことってありませんか?
一人の女の子の誕生と成長を追いながら、そんな人生にまつわる
「数字」を通じて、いのちや生きることの大切さを問いかける、
『いのちのかぞえかた』という大人向けの絵本・・・。
映画『おくりびと』の脚本を手がけた小山薫堂さんの短い文章と、
世界的に活躍するフランス人絵本作家のセルジュ・ブロックさんが
描くユーモアあふれる絵のコラボは、優しさがいっぱいです。
キスする時間は3週間だとか・・・。
短いのか長いのか、その根拠はわかりませんが、登場する数字に
「へえ、そうなんだ」と頷いたり、「生きている間に、こんなに長い
時間泣いているの」と驚いたり・・・。
読み終わると、自分が広い宇宙の中で「生かされている」こと、
そして、もっといのちを大切にしなければいけないことに、
改めて気づかされます。
淋しい秋の夜長に、ちょっと読んでみたらいかがですか?
1粒の涙も美しく感じられるかも~~?