こちらはまた栄福寺の住職さんの本です。
衣を着て数珠を手に拝んでいるお坊さん、なぜか右手には
野球のバットを握り締めて・・・。『ボクは坊さん。』という本です。
著者は、四国八十八カ所の57番札所の白川密成さん。
白川さんは、高野山大学を卒業した後、いったんは地元の
書店でサラリーマン生活を送ります。
しかし間もなく先代住職だったおじいさんが亡くなり、
跡を継ぐ形で平成13年に栄福寺の住職となりました。
学生時代の修行の思い出や、24歳で住職となってから
先輩のお坊さんや檀家さんに支えられ僧侶として成長して
いく様子が書かれています。
緊張しながら初めて戒名を考えたことや、大般若経の転読法要で
お坊さんが「叫ぶ」のに驚いたことなど・・・。
悩んだり戸惑ったりしながらお坊さんのいろいろな「役割」を
学んでいく姿が、「ちょっと面白い世間話」のような言葉で
記されています。
この本、1月末に初版が出てから既に6刷を重ねています。
「お坊さんってどういう生活しているんだろう?」と思って
いる人、「身構えずに仏教を学んでみたい」と考えている人は
お勧めの一冊ですよ!
ちなみに、栄福寺のホームページもなかなか面白いです。
一度訪ねてみてくださいね。
http://www.eifukuji.jp/
版元(ミシマ社)の『ボクは坊さん。』PRページ
http://www.mishimasha.com/books/bousan.htm