昨年の暮れあたりから、今までの葬送の概念を覆しかねない
「アメリカ発の新技術」が話題になっています。
米国で計画の「エコ埋葬」、遺体をアルカリ加水分解(ロイター通信)
遺体を火葬してお骨にして残すのではなく、アルカリで「分解処理」
してしまう・・・。
つまり遺体とともに、故人の存在自体が消し去られてしまうような
感じです。
カトリック教会が「遺体の処理方法として敬意に欠ける」と反対するのも、
当然の思いかもしれません。
記事を見ると、「エコ埋葬」を計画している業者は、火葬に比べて
二酸化炭素の排出量が少なくなり、虫歯の治療に使われた水銀合金などに
由来する有害物質の発生も抑えられるというメリットを強調しています。
ところが、大学で応用化学を専攻した知り合いに、この話をすると、
「そのやり方がエコなんて、とんでもない間違い」と、明確に業者の
主張を否定するではありませんか…。
水銀の合金はアルカリと反応して、後始末がかなり面倒なのだとか。
分解された「遺体」の保存も問題になるそうです。
その後の処理でアルカリ性を弱めたにせよ、中味が絶対に地中に
しみ出さない特殊な容器が必要になり、普通の墓地に埋葬するのは
難しいのでは?と話していました。
安全な処理のために費やすエネルギーを考えると、二酸化炭素排出の
削減すら怪しい感じがします。
日本では、国の法律や自治体の条例で遺体の処理方法が決められて
いますから、すぐにこの「エコ埋葬」が普及することはないと思います。
ただ、火葬場の新設や能力増強が極めて難しくなっている現実を考えると、
「ひょっとして…」という不安が残るのも事実です。
宗教的な復活を求めた土葬から、衛生面を考えた火葬に変化し、これからは
環境に配慮したエコ葬が求められて来るのでしょうか・・・?
長寿高齢化社会を迎え、これから遺体処理が大きな問題となってくる
でしょう。
亡くなった人を軽んじる傾向が、加速しないよう心配しています。
当該記事リンク切れの場合はこちらをお使いください(魚拓です)。
http://megalodon.jp/2010-0107-0024-43/jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-12736720091202
心配
死後の処置が心配で当分死ねませんね(^^) 合掌。
叔母が・・
先日、朝のテレビで散骨の特集をしていました。
叔母が、それを見ていて「わたしも散骨」と言い出しました。
マスコミの報道に乗りやすいので、特に深い考えが
あっての発言とは思えません。
こういう中途半端な報道は、困りますね。
フードアナリスト食人さま
お元気だから大丈夫ですよ!!
かんさま
最近は、いろいろな葬送の方法がありますが
それぞれに良い所、悪い所があります。
そのあたりの知識や気持ち、信仰や冷静な
判断がないと、あとで後悔することもあるようです。
やり直しができないし、自分の死と家族の方が思う
死のとらえ方も、さまざまで時がたてばたつほど
思いが断ちきれないこともあるようです。
流行のような葬送の仕方は、考えものです。