戦国武将の信仰心



戦国武将が着用していたものを再現した、甲冑(かっちゅう)展という
のがありました。本物のような迫力です・・・値段も、なかなかの迫力!です。

会場は結構にぎわっていて、ドラマや映画の撮影などに使われる
みたいですが、個人で買うお客さんって果たしているんでしょうか??

見ていて興味深かったのは、兜に取り付けられた「前立ち」です。
昨年放映されたNHK大河ドラマ「天地人」で、主人公の直江兼続が
着用していた兜に「愛」の切り抜き文字が付いていましたよね・・・。
この部分を、前立ちと呼んでいます。

前立ちには、いろいろな形の金属を取り付けることが多いのですが、
信仰している仏さまの像やお経の言葉を前立ちにしている武将もいます。

こちらは不動明王ですが、武将たちの信仰心がしのばれます。

戦いに明け暮れた当時の武将たちの暮らしは、常に「死」と隣り合わせです。
武将たちの信仰心が強くなり、仏像やお経の言葉を兜の前立ちにするのも、
ごく自然なことだったのかもしれませんね。

ときどき「宗教は何か?」という質問をする方がいますが、
頭で斜めに考えるより、緊張感の中で手を合わせることによって
信心と共にわかることて・・・あるのではないでしょうか?

と、当時の武将たちが語ってくれているような気がしました。

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