冬景色に思うこと



境内の霜柱が珍しいのか、子どもたちもそうですが
若い人たちもザクザクと歩いています。

20年くらい前は、「柱」と言うくらいに太くて立派でした。
歩く音も、おせんべいみたいな豪快な音がしたものですが、
最近は情けないくらいの霜柱です。温暖化なんですね!!

例年よりもシベリアの寒さが早かったのか、去年から早い
ペースで白鳥が飛来し、日本の各地で越冬します。

なかには用心を怠り、ずっと寒さに苦しんでいる鳥もいます。

「寒苦鳥」(カンクドリ)という鳥をご存じでしょうか?

仏典に説かれた修行を怠る者のたとえとして、取り上げられる
「インドの雪山にすむという」想像上の鳥のことです。

寒苦鳥は、夜は雪山の酷寒に苦しみ、夜が明けたら巣を作ろうと
思うのですが、朝日が昇って温かくなると、それを忘れて遊び呆けて
しまいます。

そしてまた、夜になると寒さに苦しむという繰り返し・・・。

人間もまた同じで、名聞名利を追い求めて気がつけば、何もないなんて
いうこともありますね。

思い立っても実行しなかったり、実行しても挫折したりすることも
和尚も良くあります。

生活のなかに「仏さま」を入れながら、寒苦鳥にならないよう
心がけましょうね!

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冬景色に思うこと への2件のフィードバック

  1. フードアナリスト食人 のコメント:

    煩悩の犬
    がまとわりついております。小原庄助さんや蟻とキリギリスにならないように頑張ります。薬師寺安田管長の講演会で素晴らしい言葉を言われました。“苦は楽の種。楽は苦の種”合掌。

  2. 和尚 のコメント:

    フードアナリスト食人さま
    どうしても楽をしたいですからね・・・。
    コツコツ一歩一歩が、大切なんでしょうね。

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