東京にもある「長谷寺の観音さま」



和尚の寺のご本山は、奈良の長谷寺(はせでら)です。

高さ10メートル余りの、木造ご本尊の大きな十一面観音さまと、
牡丹をはじめとする四季折々の美しい花が有名です。

ちょうど桜の季節も美しいので檀参旅行を計画し、来週には
ご案内ができると思います。

いつもすぐに定員になってしまうので、お早めにお申し込み
くださいね!!

長谷寺の観音さまの御利益は、古くから全国の信仰を集めて
います。しかしその昔は、交通の便が悪いので、奈良までは
お参りに行けませんでした。

そこで、自分たちの住む場所に寺名を「長谷寺」とし、同形の
観音さまをお祀りしてしまったお寺が、全国には250ほどあります。

鎌倉の「長谷寺」さんは、有名ですね。

東京の中心にも、ご本山と同じ形の観音さまを祀る「長谷寺」が
あるんですよ。

そのお寺は、おしゃれなお店が建ち並ぶ港区西麻布にあります。
ただし読み方は「ちょうこくじ」です。

和尚の寺が属する真言宗豊山派とは、異なる宗派に属していますが、
奈良の長谷寺と同じように、若いお坊さんの修行の場にもなっています。

山門を入ってすぐ、大きなお堂に観音さまが祀られています。
麻布の長谷寺はもともと、奈良の長谷寺の観音さまと同じ木で造った
観音さまを祀った、古くからある草堂でした。

その後、江戸幕府を開いた徳川家康が、自ら指示して正式なお寺
として整備し、江戸時代の中ごろ、大観音が建立されたと伝えられ
ています。

観音さまは「麻布大観音」などの愛称で、明治維新の後も人々に
親しまれていましたが、東京大空襲に遭って焼失。現在の観音さまは、
10年がかりの作業の末、昭和52年に造立されたものです。

右手に錫杖、左手に水瓶を持つお姿や、優しく慈悲深いお顔は、
長谷寺式の十一面観音さまそのものですが、だいぶ印象は違いますね。

こちらは奈良の長谷寺本尊

江戸三十三観音の札所にもなっていて、平日でもお参りの人が
絶えず、あまりの大きさに、「東京にこんな大きな観音さまが」などと
驚いている人もいます。

長谷寺信仰の奥深さや歴史が伝わってきますね・・・。

所在地:港区西麻布2-21-34

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東京にもある「長谷寺の観音さま」 への2件のフィードバック

  1. yu のコメント:

    東京にも
    和尚様 おはようございます。
    今年も blg楽しみにしています

    東京にも“長谷寺の観音様”いらしたんですね。
    奈良の長谷寺観音様 鎌倉長谷寺の観音様お会いしました。
    お寺巡りの仲間達と 江戸三十三観音巡りをしている最中なので 東京の長谷寺の観音様に会えるのが楽しみです

  2. 和尚 のコメント:

    yuさま
    ありがとうございます。

    江戸三十三観音巡りですか・・・。
    同じ観音様でも個性がありますね。私たちと
    同じなのかもしれませんね。
    お気をつけてお巡りください。

    近くにはここもありますからお休みください。
    セレブ・デ・トマト

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