初心者にはちょっと難しい?



横浜市の神奈川県立金沢文庫で開かれている、
企画展「菩薩たちの夢」に出かけてきました。

菩薩は、サンスクリット語で「悟りを求める人」、
または「悟りを備えている人」という意味です。

悟りの境地に達した如来になろうと修行しながら、
仏教の利他の精神で、私たちに救いの手を差し伸べて
くださいます。

菩薩には、さまざまなお姿がありますが、私たちに
身近なのは観音さまやお地蔵さまですね。

この企画展では、菩薩が生まれた背景やその存在に
ついて考えながら、仏教の歩んできた歴史をたどっています。

会場では、さまざまな菩薩像や仏教の歩みを紹介した
パネル、昔のお経などが展示されています。

菩薩が生まれた背景については、修行に励む出家者を
支援する一般社会の仏教徒(在家者)が、より「御利益」を
求めるようになった点があることなどを、パネルを使って
解説しています。

一通り見学して、確かに盛りだくさんの展示だとは
思いましたが、その半面で「仏教の知識をあまり持たない
人には、展示の内容がよく理解できないのではないか」
という気がしたのも事実です。

菩薩の生まれた背景を、仏教の歴史と重ねるという発想
そのものは面白いのですが、展示されているお経や菩薩像は、
一般の人にはなじみのないものばかり。

専門的な仏教用語もたくさん使われていて、予備知識なしで
訪れると、ちょっと面食らうかも・・・。

日を決めて、学芸員やボランティアによる展示解説も
行われていますから、こちらを上手に利用した方がいい
かもしれません。

反対に、仏教を学び始めた人や、これから本格的に学ぼうと
している人にとっては、ちょうどいい「教材」になりそうです。
お試しくださいね~~。

企画展は2月14日まで。金沢文庫のホームページはこちらです。
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

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