ビル街の片隅の観音さま



東京のオフィスビルが建ち並ぶ片隅に小さな観音堂があります。

観音堂といっても、面積は畳半分ほど。祠(ほこら)といった方が
いいかもしれません。電車の切符くらいの大きさの扁額に「聖観世音」
とだけ書かれたお堂の中には、高さ40センチほどの観音さまが祀られて
います。

戦災に遭ったのか、はたまた関東大震災によるものなのか、観音さまの
体には、あちこちに焼け焦げた跡があります。

痛々しいお姿なのですが、お花は数日ごとに取り替えられ、お灯明や
お線香もしっかり補充されています。

近所で働く会社員の方も、お参りに来るそうです。

「サラリーマンは気楽な稼業」などと言われていましたが、
一昔前とは違って経済成長のモーレツ社員、バブル景気のビジネスマン、
脱サラ、リストラと時代と共に形をかえ、この時代は、いろいろな
複雑な悩みや問題を抱えているので、お参りに来る人も多いのでしょう。

災厄に遭ってもなお、この地を静かに見守る観音さまは、微笑みながら
人々を励ましているように見えます。

東京のオフィス街にも、気をつけて探すとあちこちに観音さまや
お不動さまなど、小さな仏さまが祀られています。
たとえば↓
http://www.tesshow.jp/chuo/shrine_ginza_shusse.html

仕事に疲れたり、ストレスが溜まったと感じたら、昼休みや勤め帰りに、
身近な仏さまに手を合わせてみると、違った自分が発見できるかも・・・。

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