だからお寺が大切なのだ



きのうお寺で行われた「曾根崎心中」の公演は無事に
終わりました。急に寒くなってしまったのでお天気が
心配でしたが、暑いくらいで・・・。

参加された方のアンケートを見て不思議に思うのは、
「このようなおもしろい場所での公演を希望します」
そんな声が多かったことです。

「おもしろい場所」というのはお寺のことです。

人によって「聖なる場所」とか「雰囲気のある場所」
「幻想的な空間」と、表現はまちまちですが、要は
「いままでとは違っている場所」という意味でしょう・・・?

今回は、檀家さんには、あまりご案内していなかったので、
初めてお寺に入るなんていう方も多かったようにも思います。

すべてを「否定」するところから始まった、そんな風潮の
時代に生きた団塊の世代の方々・・・。

逆に、信心とまではいかなかもしれないけれど、とても
敬虔な気持ちで受け止める若者たち・・・。

ネットをはじめ、私たちの生活は、さまざまな情報化社会の
中で便利さを享受しています。

その量が膨大になればなるほど、便利になればなるほど、
人は、逆に「聖」なるものを求めたがります。

不安なんでしょう・・・
何かが違うと思っているのでしょう・・・
変わらぬ確かなものを求めているのでしょう・・・

その「聖」なるものを求めて、人は宗教にはまります。
いわゆるカルトというものです。
すると「宗教は危険」という極めて単純な批判・・・。

人それぞれが、しっかりと「成熟」することによって、
信頼のあるお寺が発見できるのかもしれない・・・。

和尚は、そう思いますし、そのためにお寺ができることを
しっかりとしていかなければいけないと・・・そんなことを
考える1日でした。

翌朝、すがすがし秋晴れ・・・仏さまに公演の無事を報告し
気がつけば、もう秋・・・今年の冬は早そうです!!

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

だからお寺が大切なのだ への6件のフィードバック

  1. のコメント:

    Unknown
    お寺に行くと 気持ちも変わるせいか、異空間だと感じます。
    感謝する心や思いやりの心を忘れていることなど、日々生活していると気づかないことを見つけるため、私はお寺に行きます。
    にわか仏教徒でスミマセン!

    危険な宗教にハマってしまう人って とっっても素直な人なんだと思います…
    そういう人たちにこそ、ちゃんとしたお寺などを見つけてもらいたいです。

    今年の冬は寒いでしょうか☆
    スキー場にたくさん雪が積もりますように♪

  2. kazu のコメント:

    ありがとうございました
    はじめてお目にかかり、またお寺の雰囲気に、とても感動しました。曽根崎公演も目の前で演技でビックリしました。私は今までお寺に、行ったことがありません。興味がないのではなく、縁がなかったのかもしれません。でも和尚様のブログから、ご縁ができたことをうれしく思います。また、お邪魔したいと思います。

  3. フードアナリスト食人 のコメント:

    素晴らしかったです。
    本当に素晴らしかったです。目の前で熱演が繰り広げられ、主役の彼女は役になりきり涙を流していました。オペラ 曽根崎心中をどなたか作曲家にお願いしたいと思います。日本のオペラでは金閣寺。夕鶴。修善寺物語が有名ですが曽根崎心中もオペラでやりたいです。いつか金剛院さまで私のプロデュースで何かやりたいです。合掌。

  4. 和尚 のコメント:

    ☆さま
    変な話ですが、いつもお寺にいるのに
    京都などのお寺に伺うと、お寺て凄いな~~て
    思うことがあります。変ですね?
    雪深いお寺はこれから大変です。

  5. 和尚 のコメント:

    kazuさま
    こちらこそありがとうございました。
    「ご縁」とは、自分が望んでは作れません。
    でも、そのための「きっかけ」は自分で作ることが
    できますよね・・・。
    また、お出かけくださいね

  6. 和尚 のコメント:

    フードアナリスト食人さま
    お初さんは、泣いちゃいけない・・・と、和尚は
    思うのですが・・・。自分の両親を思う特に涙が
    流れるだけで充分のような気がします。
    それだけ、しっかりした女性だったのでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください