今日と明日はお祭り中です。
ところ狭し並ぶ屋台ですが、寅さんのように口上で売る
屋台が少なくなりました。今年はついに1件だけ・・・。
ワタアメ屋さんやタコ焼き屋さんは、黙ってお客さんが来るのを
待つだけですが、それに比べて、あまり必要のないもの、欲しくも
ないものを、いかに口上の巧さで買わせちゃうかという・・・。
バイトの金髪ヤンキー兄ちゃんの店番とは違って、口ひとつの
スゴワザ商売のプロ世界です。
まず最初に入れるのは、川越の名産・胡麻が入ります。
胡麻と言えばセサミン、セサミンといえば胡麻、若さの秘訣・・・。
続いて入れますのは、紀州は有田のミカンの皮、これを一名、
陳皮(ちんぴ)と申しまして、江戸時代は風邪薬・・・。
そして海の幸、山の幸・・・。
海の幸なら、松葉院の青海苔、山の幸から、山椒は小粒で
ピリリと辛い粉山椒・・・。
今日の焼き唐辛子は、長野善光寺、味よし香りよし・・・。
最後に野州日光、麻の実が入りまして七色唐辛子。
大辛に中辛、家伝の手法。お好みに応じて調合いたします。
ボールをスプーンで叩き一味をバンバン入れていきます。
最後にお父さんの気持ち・・・とか、言って、適当にお客さんを
いじりながら、胡麻や青のりを入れて1000円・・・。
セサミンなんて言う言葉が入るくらいだから、今様に工夫をして
いるのでしょう。最後まで聞いていると買わなければいけないような
雰囲気になってしまいますね。
3 Responses to 七味唐辛子の口上