闘う仏教



佐々井秀領師とドライブしている夢を見て起きた。
師は海の方を指さしているだけ・・・。

誰か一緒にいるけれどよくわからない・・・。
佐々井秀領師とは、インドにおける新仏教復興宗団の
リーダーである。

仏教が誕生したインド・・・。

でも、その後は仏跡が残るだけで死んで
しまったインド・・・。

驚異的な経済発展をとげながらも、貧困層が存在し
今でもカースト制度の残るインド・・・。

仏教という宗教が消え去ったそのインドで「新仏教」の
仏教徒が増加して、人口10億人という中で1億人を
超えているという。

隣国との関係や国内問題など紛争の絶えないインドに
おいて、仏教の「慈悲」をもって争いを変えようと・・・。

そんなリーダーとしてインドに渡り40数年。インドの
仏教とを導いてこられた佐々井秀領師74歳の講演会が、
和尚の寺の大本山護国寺で過日あったので参加した。

その講演は、超宗派、老若男女の人々500人以上で一杯で、
いつもとは明らかに違う雰囲気だ。それだけでも仏教の力を感じる。

そして佐々井導師の太い声が、堂内に響きわたる。これほど
力強い声を発する人は初めてだ。

しかも「慈場」のようなエネルギーができ上げってくるのがわかる。
理論で考える仏教というより、実践に基づいた「存在感」は凄いものだ・・・。

インド国籍を取得し、師は今回を最後の帰国というか渡日だという。
インドでの仏教復興活動に相当な覚悟で挑んでいることがわかる。

恥ずかしいくらい「信念」という強い心を見せつけられた時間だった。

師の夢のお告げはなんだったのか・・・

海の方と言えばインド??
インドに来なさい・・・?
それはないと思うんだけれど・・・

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闘う仏教 への2件のフィードバック

  1. takaboar のコメント:

    「破天」
    7~8年前、インドに行った時に共同通信の記者さんに会って「破天」という本を教えられました。山際素男さんのご本で、佐々井秀領師の活動が詳しく述べられていまして、大きな感動とショックを受けました。
    和尚さまの文を読んで、もう一度読み直してみようと思いました。

  2. 和尚 のコメント:

    takaboarさま
    人間失格そして出家、インドへ渡り求道を
    追求して、今では深くインド人に慕われて
    いるといいます。

    威厳の中にも、どこかチャーミングな雰囲気の
    ある方でした。

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