仏教とカニは、まるで縁がないと思っていたら、あ~ら驚きです。
京都の外れの方に真言宗の「蟹満寺」という立派なお寺があります。
お寺の名前が、「蟹が満ちる寺」と直球ですね・・・
その歴史は深く奈良朝以前に建立され、本尊の釈迦如来坐像は
国宝で、わが国初期の丈六金銅仏として有名です。
『今昔物語集』には、有名な「蟹満寺縁起」が記され、仏教説話と
して広く世間に紹介されたといいます。
この物語は、観音さまを信仰する慈悲深い娘が、蛇に求愛されて
困っているところ、以前に助けた蟹の恩返しによって、難を免れる
というのが、お寺の起源であるとしています。
この縁起成立よりもかなり以前の飛鳥時代から存在していたとも
言われて何とも謎の多いお寺のようですよ