不許葷酒入山門



朝5時からピンポ~~ン・・・。
こういう時間の来客の多くは訳ありです。

窓からのぞくと、やっぱり酔っぱらいの様子・・・。

酔っぱらいとはいえ、この場所がお寺だとわかって入って
来る人がほとんどです。

よく禅宗のお寺で見かける「不許葷酒入山門」という言葉・・。
「なま臭いものを食べた人、酔っ払いは入っちゃダメ」という意味です。

つまり「葷(くん)や酒は、寺の中には入れない!」と、いうこと
なのですが、この 「 葷 」とは、ニンンク、ネギ、玉ネギ、ニラ、
ラッキョウなど、臭いが強い野菜のこと・・・。

その他にも 「 山椒 」 や 「 生姜 」もあるようですが、 この2つは、
ギリギリセーフです。

欲望を捨て去ろうとする身分のものが、逆に元気になりそうな食材は、
修行の妨げになるから禁止というわけです。

とはいうものの、そこはもう1つの読み方があって・・・。

「 許されざる葷酒、山門より入る・・・」

本当はダメだけど「葷」「酒」が、お寺の中に入ります~~~
という都合の良い?読み方です。

朝5時からの来客は、結局何だか訳わからずお帰りに
なりました・・・。

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