古きを温めつつ新生し



しばらくぶりに訪れると、その地域の鉄道やバスの路線が、
いつのまにか廃止になっていて、面食らうときがあります。

現地に到着して土地勘もなくボー然と立ち尽くすことに・・・。

しかたなくタクシーを拾い、高い料金を払って目的地に向かう
ハメになってしまいました。

利用者が少ないと、経費を減らして赤字を最小限に食い止める
ために、本数を減らす。

本数が減って不便になると、ますます利用者が少なくなる。

第三セクターに転換を図って頑張っても、やがて立ち行かず、
ついに廃止へ・・・まさに悪循環の行き着く果てです。

かつて電車、バスが走って、朝夕に雑踏した駅やターミナルが
閉ざされ、日なが一日、閑散としているのを見ると、一抹の寂しさも
覚えます。

コトコト走るローカル線、田園のなかを行くバス。そうした風情を、
廃線から暫くたっても、懐かしく思い返す人も多いことでしょう。

でも、荒地と化した跡地も多いなか、写真のように、かつての線路が、
サイクリング・ロードや遊歩道に生まれ変わり、大いに利用されている
ところもあると聞きます。

時代が移り変われば、新しい姿に変化していくのも当然といえば当然。

そうはいっても、かつてあった、古き良き思い出や風情、そこに展開して
いた人情や情緒などは忘れずに、いつまでも心の中に、そっと大切に
残しておきたいと、やはり思います。

「温故知新ー古きをたずねて新しきを知る」は、そもそも論語の言葉。

でも、このロードでは「たずねて」に「あたためて」の文字が使われている
ところに、なんともいえない温もりが感じられます。

古さと、新しさ・・・そのバランスを見事に取り入れて、実践してきたのが
日本の歴史でもあります。

これからのお寺も、このあたりが大きなポイントと考えています。

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