ちょうど上野にいたので東京国立博物館で開催中の
「国宝 阿修羅展」をと思いましたが、残念ながら
入場制限中の表示・・・。
そこで隣の表慶館で開催中の日仏交流150周年記念のために
開催されている特別展「Story of…カルティエ クリエイション~
めぐり逢う美の記憶」を見てきました。
カルティエのコレクション276点を公開していますが、ジュエリーも
さることながら吉岡徳仁氏の監修による、それぞれのジュエリーに
秘められた物語を演出している構成がおもしろかったです。
使用されたプラチナやダイアの美しい輝きは男性でもウットリ・・・。
物語の演出とは、ある時代に、それをオーダーし、身につけた人の
思いや人生。その回りにいた人々の心の動き・・・。
あるいは、そのジュエリーをこだわりを持って作り上げた職人の匠業を
表現しています。
そのジュエリーにまつわる物語を映し出す装置としての、透過する
不思議なスクリーンによって宙に映像が投影されます。
プリズムを利用した光は、人が近づくと消えてしまい、華やかな
目に見えるジュエリーは、実ははかない幻である・・・そんなことを
上手に表現しているのでしょうか?
そんなジュエリーの裏側にある「目に見えない価値」を思うとき、
その宝石は、よりいっそう輝いて見えるのだろうと思いました。
たぶんお隣の阿修羅さまも、目に見えない同じような歴史を刻んでいる
のでしょう。連休明けあたりにお目にかかりましょうね!!