行楽の季節



緑の美し季節になって、来週からはゴールデンウィークの旅行に
でかけられる方も多いかと思います。

日本の旅行の原点と言えば、なんといっても江戸時代の
神社仏閣への参拝です!

お伊勢参りを始めとして、善光寺参り、金比羅参り、八十八ヶ所札所
めぐりなど、枚挙にいとまがありません。

江戸の市民なら、気軽に行けるのが弁天様の江ノ島や鎌倉のお寺が
ポピュラーだったようで・・・。

現代の旅行と比べて、すごい点は子供が無一文でも旅行できたということ。

あの勝海舟のお父さん、勝小吉なんかも、14歳の時に江戸を出奔して、
いろんな人にお金を恵んでもらったり助けてもらったりしながら
お伊勢参りを果たした、ということが、本人の日記「夢酔独言」に記して
あるくらい。

子供が長旅をする時は、通行手形もなく柄杓を持って歩くのが決まりだった
そうで、周りの大人に無言で「そ~っ」と、柄杓を出せば、お金や食べ物を
分けてくれたとか・・・。

なんとも大らかな時代があったものですね

ちなみに通行手形、現代のパスポートに相当する書類は、お寺が発行して
いました。本人の人相や旅の目的の他に、「この者を滞り無く旅させる
ように」という文章も載っていて、まさにパスポートと同じ!

時代劇なんかで、重い年貢でいじめられていたイメージのある農民でも、
信仰のためという名目であれば旅に出ることができたとか
しかもお金がなくても街道の人たちが、面倒をみてくれたようです。

もちろん、人に恵んでもらわず、普通に自前のお金で旅をすれば、
やっぱり現代の貨幣価値に換算してたっぷり100万円以上はかかったようです。

そんな現金を持ち歩くのは不可能なので、そういう時は為替制度を
利用したようです。トラベラーズ・チェックがあったんですね

江戸時代の人たちは、現代人がイメージする以上に旅行が定着していたようで、
お伊勢参りのガイドブックなど200万部が売れたりしたそうです。

当時の人口は4000万人くらいで、現在の3分の1くらいなので、ざっと現代に
換算すると3倍の600万部に匹敵・・・

もちろん、当時の交通手段の大部分は「自分の脚」なので、歩け歩け・・・。
何度もいけるものではないので、一生に一度の貴重な経験だったようです。

ゴールデンウィークも間近ですが、ここはひとつ江戸時代の人の精神を
思って、「歩いて」お寺や仏像をお参りする旅にしてみるといいかもね

写真は、全ての街道の出発点、日本橋の風景

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