たいせつなこと



お寺の建築の参考にと、明治神宮の神楽殿を見学に
行きました。

ドライスペースをとった全面耐火ガラス張りの入母屋流れ
造り建物で、地下2階だというのに、閉塞感がありません。

構造は鉄骨ですが、その中には木造の社殿があり、500人
以上は入れそうな160畳広さ・・・。

ここで神楽舞や舞楽を奏して厳粛な祈願祭が行われる
にはふさわしい雰囲気があります。

手ぶらで見学もできないで御初穂料をお包みしたら、御神饌や
御撤饌などセットを頂きました。

これだけの用意をしているというところが、さすが明治神宮!
もっとも外苑、神宮球場、ゴルフ場、明治記念館など大きな
組織をもつところですからね・・・。

中には「明治天皇さまから贈り物」という『たいせつなこと』という
五箇條の御誓文という冊子が入っていました。

要約すると・・・

一、広く人材を集め議論を行い、大切なことは私心を挟まずに
公正な意見によって決めましょう。

二、身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め
整えましょう。

三、文官、武官はいうまでまでもなく一般の国民も、それぞれ
自分の職責を果たし、各自の志すところを達成できるように、
人々に希望を失わせないことが肝要です。

四、これまでの悪い習慣をすてて、何ごとも普遍的な道理に
基づいて行いましょう。

五、知識を世界に求めて、国家の基礎や伝統を大切にして
大いに国を発展させましょう。

元旦には多くの初詣で賑わう明治神宮。日本の日本たる
由縁がここにあるのかもしれませんね。

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