御室桜



満開かと思えば桜の散り始めは早いですね。
諸行無常を感じながら、そんな散る桜も良いものです。

でも、ただいま満開中の桜もあります。そのひとつが、
遅咲きとして有名な「御室桜」です。

御室桜は、京都市右京区にある真言宗御室派の御本山である
仁和寺の境内に咲く桜で、国の名勝に指定されています。

約200 本が、一斉に開花すると、目の前にピンクの雲海が広がった
ようになり素敵です。

「わたしゃお多福 御室の桜 鼻(花)が低くても 人が好く」と
言われてきたように、ソメイヨシノのような華やかなサクラとは
違って、樹高が3メートル前後と低く、根元から枝を張っているのが
特徴です。

その低い桜は、「御室桜の謎」とも言われますが、土壌が粘土質で栄養が
乏しいために成長が抑えられているのが原因と判明・・・。

不思議な「御室桜の謎」が、ただの栄養不足という科学的な解答に
寺内のお坊さんも複雑な思いのようです。

でも、どんな花であろうとも、それはすべてご本尊さまへの「供花」
として、一生懸命に今年も咲いてくれているのだと思います・・・。

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