和尚の寺にある永代供養墓の「密厳霊塔」の
メンテナンスです。
石と石の間のコーキング剤は、時間とともに劣化して
いくので張替ます。
最近は、家の継承が困難だったり、個人単位の考えに
変わってきて自分が気に入れば、このような永代供養墓に
申し込まれる方も増えてきました。
先日も、老夫婦が申し込みに来られました。
年老いた両親を東京に残し、子どもたちは価格の安い
副都心に住居を構え、そこで生活をはじめます。
おそらく両親が亡くなっても、長年住み慣れた場所から
東京に戻ることもありません。
電車のアクセスもよくなり、殺伐とした東京に住居を
かまえることは意味がないのかもしれません。
いわゆる空洞化です。働くのは東京で生活は副都心で・・・。
そんな親子の距離感を感じてか、子どもに面倒はかけられ
ないと、この永代供養墓を申し込んでくる方もいます。
「大丈夫ですよ!その時には息子さんがちゃんと考えて、
面倒みてくれますから・・・」そうお答えするものの
不安は隠せない様子・・・。
本当はそうありたい、そうあって欲しいと思いながら
コミュニケーションが薄くなり、思うように心身が
動かないと心配も膨らんでいく・・・。
年老いてゆく自分がどうあれば良いのか、忙しいと
言わずに自分がどうしてあげたいのか・・・?
よく考えてみたいものですね。