密教の瞑想法



真言宗の修行に月輪観(がちりんかん)という
瞑想法あります。

心の中に「月輪」すなわち「満月」を観じて、それを
しだいに拡大していき、最終的には宇宙と一体となる
ように観想する方法です。

まず、満月の残像を思い浮かべながら、目を軽く閉じます。

次に、その月を自分の胸の中に入れるような感じで
観想していきます。月がぼやけたり、形にならない時は
最初からやり直しましょう。

その月を今度は、どんどん拡大(広観)して体中に広げて
いきます。また、再びその月を縮小(斂観)していきます。
大きくしたり小さくしたり、自在にできるように訓練します。

胸中に拡大した満月は、宇宙まで届いて「自分の心」と
「宇宙」が一つになったようなイメージを感じるのです。

そして、その一体感を充分感じてから、今度はそれを少しずつ
小さくしてゆき、自分の胸中に納めます。

これが「月輪観」の第一歩です。

終わった後には、宇宙と一体になった、すがすがしさを
感じることでしょう。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

密教の瞑想法 への1件のコメント

  1. なをこ のコメント:

    はじめまして
    いつも読ませていただいてます★
    ここ数日は月が綺麗に見えていたので満月になるのを私も見ていました★
    月の瞑想法とは初めて耳にしましたが、気持ちが安らぎそうなので寝れない夜に試してみますね★
    ありがとうございます★

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください