仏さまにあやかりたい?



買い物をしていたら、あら~仏さま?いやいや
お坊さん?のイラストが目に留まりました。

紫色の蓮の花の上に、頭を丸めたお坊さんが乗って、
ポーズをとっているんです。

なぜ車の側面に?ご同業?と思ったら、そのイラストは、
にこやかにクレープを食べているんですねぇ~。

そう、それはクレープ屋さんの車だったんです。
女の子が集まって、美味しそうにクレープを食べていました。

「ホットケ クレープ?」なんてあれば、ぜひ試食をと
思って、ちょっとメニューを見てみましたが普通の品揃え・・・。

クレープと仏教、不思議な取り合わせです。仏さまのご利益に
あやかりたかったのでしょうか?

仏さまのご利益にあやかりたい企業なら、有名なところでは
キヤノンがありますね。
なんでも、創始者の方が観音さまを熱心に信仰していたから、
昭和12年、自作のカメラに「KWANON」と名付けたそうです。
そのカメラのファインダーの上には千手観音像を刻むといった
熱心ぶり・・・。

しかもレンズには「KASYAPA(カシヤパ)」という名前まで
付けたそう。これはお釈迦さまの弟子の迦葉のことです。
なんだかカメラの「カシャッ」というシャッター音に似ていて、
面白い話ですね。

英語の「Canon」には「基準、戒律」という意味があるので、
この綴りを正式な会社名として使用したそうです。

仏教を研究する人の中には、
「仏教はとても科学的な思想を含んでいる」
と考える人も多いことを考えたら、案外とカメラのような
精密機器の会社名にはふさわしいのかもしれませんね。

仏教と科学はとても親和性があるようです。
今回のノーベル物理学賞に輝いた方々の研究なんて、
哲学的な研究に近いんじゃないかと思います。

先日の法事で、02年にノーベル物理学賞を受賞した
小柴昌俊さんが、お見えになりました。
普通の方ですが怪しげな素行で、境内をキョロキョロと
しながら歩いています。

研究する人て好奇心がとても強いのでしょうね。

精密機器や科学を使いこなすのは、実はアナログな人間と
いうことを、あらためて感じるのです。

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