前日の続きで遺骨の話・・・。
ご葬儀の時に故人が大事にしていたものを持たせて
旅立たせたいというお気持ちから、柩の中にさまざまな
副葬品を入れます。
貴金属、宝石、現金、着物や洋服などが、故人の旅立ちの
副葬品に選ばれるのです。写真に関しては以前のブログで
ここをクリック!
しかし、中には燃えないものもありますから、最近は
火葬炉が痛んでしまったり、環境問題もあって「燃えない
ものは入れてはいけない」という、規制が設けられるように
なりました。
とは言うものの、思いがこめられたものや、指輪や金歯などが
すべて取り除かれているわけではわりません。
火葬後の遺灰には、金や銀、パラジウムなど貴金属が残って
います。
いま日本ではレアメタルの獲得が大きな課題になっていて
携帯電話やデジカメ、パソコンなどに使用されている微少な
金属を集めて再利用するのです。
でも、遺骨の中の貴金属まで集められているて、ご存じですか?
しかも、そこで換金された金額が、火葬場を運営している都道府県
などに納められているといいます。
民営の場合は、どうなのかはわかりませんが・・・その金額は
年間で数百万以上にのぼるというから驚きです。
もちろん別れを偲ぶ遺族の気持ちや故人の大切なものを・・・と、
その気持ちを考えると、すべてのところがそのような処理をしている
わけではありません。
でも火葬場の運営にも膨大な費用もかかり、資源の少ない日本に
とって、その資源が有効に使われるならば、それはまた良いこと
なのかもしれません?
とてもデリケートな問題なので、興味本位に感情的に考えては
いけません。冷静に考えてみましょう。