お盆の季節(2)



この六道まいりの門前には、「幽霊子育飴」という、
とても、おぞまし名前がついた飴が売られています。

とても品の良い素朴なべっこう飴ですが、名前の通り
伝説を持つ飴です。

その昔、この店に毎夜遅く、一人の女性が飴を買いに来ます。
それが何日も続き、店主はこっそりとその女性の後を付けて
みたのです。

すると、その女性は墓地まで来ると消えてしまいます。

次の日に住職と一緒に墓地へ行ってみると、墓の下から赤ん坊の
泣き声がするではありませんか・・・。

すると母親と思しき女性の亡骸の傍らで、赤ん坊が飴をなめながら
泣いているのです・・・。

死者ゆえに乳を与えられぬ母親は、飴を我が子になめさせて
新しい命を繋ぎ止めていたという母の慈悲・・・。

のちにこの子は住職のもとで仏門に入り、亡き母の菩提を弔い、
高名な僧になったとか。

この話は、上方落語にもなっていて・・・

7日目に女はやはりやってくるが、「実は今日は、おアシがございません
が、飴をひとつ分けておくれやす」と言う・・・。

「よろしい」とゼニなしで飴を与え、そっと後をつけてみると、
二年坂、三年坂を越えて高台寺の墓地へ入って行く・・・。

中略

この子を、飴屋が引き取り育て、のちに高台寺の坊さんになった
という。母親の慈悲で、何とか子どもを育てたい・・・。

それもそのはず、場所が「高台寺(子を大事)」・・・。

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