デザイン照明の原点



来週はお盆ですね。

デパートにも盆提灯が並びはじめました。
盆提灯といえば岐阜提灯が有名です。

美濃地方の豊富な竹と、薄くて丈夫な良質の美濃和紙という
名産が生み出したのは、生活用品としての提灯でした。

それがいつしか精微な美しい絵柄と熟練の技が重なって
岐阜提灯と呼ばれるお盆専用の提灯を生み出したのです。

細い竹ヒゴを巻き、和紙を張りつける。簡単な絵柄でも
50枚以上の型紙を重ねて、紙に絵を描いていく数々の
伝統の技・・・。

しかし、その提灯も照明器具が普及すると需要は
激減します。

その一方で近年、光を拡散させる和紙の特性と、骨組みの
竹ヒゴならではの質感と造形美の美しさが、心に安堵感を
与えてくれることに気づきます。

日本古来のものの方が、どんなに美しく、その効果を発揮して
いるかを、いまさら言うまでもないのかもしれませんね。

電球もこれからは、すべて発光ダイオードになるとか・・・。
青色発光ダイオードも日本人が開発したもの・・・。

サミットでも話題になった環境問題のキーワードは、案外日本の
伝統と技術にあるのかもしれませんね。

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デザイン照明の原点 への2件のフィードバック

  1. ゴリ のコメント:

    和の世界
    イサム・ノグチ氏の「AKARI」は有名だね。
    電球がなくなってしまうのは淋しいけど、あの暖かい光の風合はダイオードでできるのかな?

  2. 和尚 のコメント:

    ゴリさま
    わざわざ「あかり」という言葉を使って
    いるのも、こだわりがあるのでしょうね。
    電球もいろいろな種類がありすぎだと
    思いませんか?

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