ルーツを調べて



檀家さんから、ご先祖の過去帳を作りたいので
調べて欲しいというお問い合わせを頂きました。

ご先祖の数・・・90人くらい。もちろん一番
古いご先祖は、「寛文」というから江戸時代です。

和尚の寺には、江戸時代の過去帳が現存するので
調べることはできます。

しかしこれが、後世の人間が見るとパズルのような
過去帳なのです。

何故かというと字に特徴があって達筆すぎること。
そして当時は、檀家さんも少なかったために、住職の
頭の中に、すべての情報が入っていたのでしょう・・・。
その書き方が不親切なのです。

つまり戒名と亡くなった日付だけ・・・。
生前のお名前は、「戒名」という仏の名前を頂くわけ
だから書いてありません。

日付も今のようにしっかりとした情報が共有できていない
時代だったので、一週間前後でズレていたりすることは
良くあります。

人間コンピューターは、戒名を見れば何処の誰だかが
すべて分かっていたのでしょう。

過去帳を見ていると、昔の方は直系の家だけの方だけではなく、
兄弟や親戚、番頭さんと自分に近しい人は、その家の過去帳に
入れて供養していたようで、それがまた誰がどなたか分からない・・・。

疫病が流行っていたのでしょう?
子どもたちが、たくさん亡くなっている年・・・。

戦争時代には、20歳前後の仏さまが多く、大切な子どもを
亡くした家の悲しみが過去帳から伝わってきます。

1週間くらかけて何とか、そのルーツを追って完成!!

ご先祖のことは、その時の方がしっかりと管理し供養を
しておかなければと、つくづく感じる1週間でした。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください