タイの仏さま



知人から「微笑みの国」タイに行って来たお土産に
小さな仏像をいただきました。

和尚に仏像の土産とは妙な話で、しかも「お財布の中に
いれておくとご利益がある」とか・・・言われると
ますます妙な話で・・・。

金運がアップしちゃうんでしょうか?
いえいえ、そういう考え方ではなく、家を預かる
財布の中に、悪いものが入ってこないように、
家の安泰を見守るそうです。

しかしこの仏像、高さも厚さも2cmほど。お財布に入れる
には少し厳しいような・・・?

実際、多くのタイ人は、ペンダントのようにして仏様を
首からぶらさげています。
タイには、ペンダント用の小さな仏像を売る店がたくさん
あって、信仰のようなファッションのような感じ・・・。

でも、日本と違って多くの人が熱心な仏教徒で、仏様は
非常に身近な存在です。

男性なら一生に一度は寺院へ入って、僧としての修行を
数ヶ月ほど行うと聞きます。

雨期には、虫を踏んで殺してしまわないよう裸足で歩く
とのこと。女性も、仏様を見かける度に両手を合わせて
拝むそうで、その姿は菩薩の姿そのものです。

お土産をくれた知人が、現地でさっそく真似をして首から
仏様を下げて、ホテルの人に見せてみたところ、相手も
嬉しそうにニッコリ笑って、ホテルの制服の下から小さな
仏像を出して見せてくれたそうです。

その後も、その従業員さんは知人の姿をロビーで見かけると
微笑みを投げかけてくれて、対応もより丁寧になったとのこと。

「微笑みの国」と呼ばれる秘密は、そんな仏さまへの信心が
ご縁に繋がっているのかもしれませんね。

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タイの仏さま への4件のフィードバック

  1. toraneko のコメント:

    チベット事件
    一連のチベット問題に関して
    日本の仏教界の方々、特に真言宗(真言密教)は
    浅からぬ関わりがあると思うのですが
    何故沈黙しているのが疑問でなりません。

    先日関西系のテレビの生放送において
    天台宗のお坊さまが素晴らしい声明をされていました。
    いつまでも無反応で情けない日本仏教界と思っていた最中、並々ならぬ決意でのお言葉に心から感動しました。

    誰がどう見ても「中国は悪」。中国とも浅からぬ関係といえ黙認していてはそれこそ仏の教えそのもから
    かけ離れているのではないでしょうか?
    「弱き同胞」が「悪と化した同胞」に理不尽に虐げれてている現状にどうすればいいのか自ずと明らかなはず。
    正義感の強いヨーロッパ諸国の行動は迅速ですが
    ダライ・ラマ氏の仰るように暴力に暴力はいかがなものかと思います。
    が、しかし今の日本の態度には多くのものが歯がゆく感じているのも現状だと思います。

    このチベット問題、真言宗でいらっしゃる和尚様はどのようなお考えなのでしょうか?
    何か語るに不都合があるのでしょうか?

  2. bunchan のコメント:

    はなまつり
    今日はお釈迦様の、生まれた日です。
    平和が続く
    社会でありたいものです。

  3. 和尚 のコメント:

    toranekoさま
    以前にもこのブログ内でチベット問題については
    過去の記事やコメントでいくつか触れました。

    ある日突然に大人が小さな子供を殴ってしまった
    ような感じです。着たくもない洋服を着せられ
    髪を切られ、逃げ出せばまた殴られる。
    そんな感じです。それが長い間続いている。

    これからも注意をしていきたい問題です。

  4. 和尚 のコメント:

    bunchan
    なかなか認知度が足らないこともありますが、
    企業などが介入してくると、逆にそれが
    本来にの趣旨に反することもあり、むずかしい
    ところです。

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