台湾話題をもう一つ。
台湾の宗教はいささか複雑です。
たとえば有名な龍山寺は、いつ行っても信者さんで
にぎわっています。
龍山寺というくらいですから、観音さまをお祀りする
「お寺」なのですが、今では、いろいろな神様も奉られ
ている民間信仰の廟宇(お堂)になってしまいました。
「媽祖娘娘」 台湾で最も愛されている運勢の女性神。
「福徳正神」 商売と土地の神様。
「文昌帝君」 運命全体をつかさどる神様。
「水仙尊王」 海と貿易の神様。
「註生娘娘」 安産担当の女神。子供も守る役目も。
「関聖帝君」 商売、武術の神様。
あげればもっとあるのかもしれませんが、何と言っても
有名な恋の神様「月下老人」まで登場するのです。
もう、人の望む欲望があれば、その数だけの神様が
おられるという感じです。
つまり、お祈りも自分のための「現世利益」のみと
いうわけですから真剣です。
お供物のたくさんだし、お経も読んでしまうし、お祈り
時間も長い長い~~~。
当然、願いがかなえれば答謝のお参りは当たり前?
「感謝神恩、仏光普照」の花が並びます。
また、このお寺の地下街には、占いのお店がたくさん
あり、日本語もOKなので、台湾・現世利益ツアーなんて
いかがですかね