中国障害者芸術団による千手観音の公演「私の夢」を
見てきました。
youtubeでもその動画を見ることができます。
http://jp.youtube.com/watch?v=YgLme7voQo0&feature=related
千手観音は、たくさんの手のある観音さまですが、
その観音さまを表現する舞踊のことです。
しかし彼らは、聴覚障害者で、音が聴こえません。
音が聞こえないにもかかわらず、音楽に合わせて一糸乱れない
動きをするのです。
音の聞こえない世界てどんな感じなのでしょう?
何を感じ取って踊っているのでしょうか?
それは「息遣い」だそうです。音楽の振動や流れる空気、
仲間から吹きかけられる息の感覚で踊っているとか・・・。
耳以外のすべての感覚が研ぎ澄まされているのでしょう。
この公演は千手観音が取り上げられて有名ですが、その他の
視覚や身体に障害をもつ人たちで構成されていて、その
全部をを拝見すると、本当に驚かされます。
特に楊さんの歌は感動します。その楊さんを初めとする
視覚障害者が楽器を奏で台詞を歌い、それに合わせて
聴覚障害者が京劇を踊るという、信じられない光景・・・。
健常者が五体満足でいながら小さなことで悩み、不平不満を
言い、わがままを押し通している姿をみると情けなく、
恥ずかしい思いで、涙がこぼれます。
今回の司会を務めた美しい姜馨田さんは、1歳の時に
薬害で聴力を失いました。
両親との涙ぐましい努力と愛情によって成長し、今年の
北京オリンピックでも手話を通して、心のメッセージを
伝えると言います。
「心の目」「心の耳」そして調和。それは仏の教えるところ。
これからも彼らの「真・美・善・愛」に拍手を