沖縄の「摩文仁の丘」で宗派の管長猊下とともに
戦没者の回向をしてまいりました。
太平洋戦争沖縄戦の最後の戦場となった糸満市、
摩文の丘一帯には、戦没者の慰霊碑が延々と
建ち並びます。
3ヶ月にも及ぶ鉄の嵐は、20数万のと尊い人命を
奪い去ったといいます。
近くには「ひめゆりの塔」もあり、この戦争は
一般住民の戦死者が多いといいます。
追い詰められて弾で打たれ、ある者は自ら命を絶ち、
飢えや病気に倒れ、また、軍隊の犠牲にされる人も
あったと聞きます。
戦争を知らない和尚は、その地に立ち体験者の話を
聞き、いろいろな資料を見せていただくことで戦争の
不条理を少しは体験できます。
現在の摩文仁の丘は、緑の整理された芝の中で
パノラマの美しい海が広がります。
でも、心地よいそよ吹く無情の風の中に、多くの
英霊の幽魂がこだましているかと思うと緊張を感じます。
100名近い僧侶の読響によって、戦争の犠牲になった
多くの尊霊を弔います。
来週には、友人たちが南洋テニアン島で戦没者の
慰霊に旅立ちます。
お坊さんたちは、どこかで誰かが必ず回向の祈りを捧げて
いるのです。
7 Responses to 戦没者の慰霊へ