信心も食欲から?



お寺の「不動講」の皆さんと成田山へお参り
してきました。

和尚の寺は真言宗豊山派とうい宗旨ですが、
成田山は真言宗智山派・・・・。でも兄弟のような
関係なので毎年、不動講の皆さんとお参りさせて
頂いています。

成田山は年間1300万人もの参詣客が
訪れる不動信仰の要で、天慶三年(940)に
寛朝大僧正によって開山されてから、今年で
1070年を迎えます。

「成田屋」の屋号で知られる初代市川団十郎も、
お不動さまに熱心な信仰を捧げた一人です。

子宝に恵まれなかった初代団十郎は、父親が
下総国埴生郡幡谷村(現在の成田市幡谷)出身で
あったことから成田山の不動尊に一心に念じた
ところ、二代目を授かりました。

以来、市川団十郎家は不動尊の霊験をテーマに
した歌舞伎を次々と演じ、江戸庶民の間にも
成田不動尊の認知度は高まって行ったのです。

4月26日には、その団十郎丈、海老蔵丈の奉祝参拝も
あり、新しく建設された総門とともにお祭りムードです。

成田山の表参道には、お土産屋、食べ物屋さんや
建ち並び、その中には50軒以上の「うなぎ屋さん」が
軒を連ねます。

その昔、成田は利根川と印旛沼に挟まれた土地で、
一年を通してうなぎが手に入ったようです。

そして元禄年間に深川永代寺で初めて行った出開帳に
よって成田山のお不動さまに、人々の関心が高まり、
江戸からの参詣客が訪れたといいます。

その時に、江戸で流行り始めていた「うなぎ」を
出す店が参道に増えて行ったといいます。

信心も「食欲」には、叶わないのかもしれませんね。

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信心も食欲から? への2件のフィードバック

  1. さち のコメント:

    立派でしたね
    私も1週間前に成田に行きました。とても立派な門でしたね。すごい人で買い物もほどほどにして帰ってきました(´Д`)

  2. 和尚 のコメント:

    さちさま
    広い境内もお正月中は、いっぱいですね。
    私は、新豆の落花生を買ってきました。
    落花生は3つの名前があって・・・
    殻つきが落花生。
    薄皮の茶色いものが南京豆
    それをむいて白くなったのがピーナツなんだって。

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