いつまでもお守りください



知り合いの方のご葬儀にお参りにいきました。
亡くなられた方は、100歳になる明治生まれの
おばあちゃまです。

20代の時に戦争でご主人を奪われ、きゃしゃな身体で
二人のお子さまを立派に育てられました。

明治、大正、昭和と日本の大変な時期に、喜びよりも
悲しみや苦しみの方が多かったに違いありません。

ご回向いただいた御上人さまは、88歳になられた
御院主様だとか・・・。

お二人の、その時々に身を置かれ歩んでこらた時代の
重さと、そこからあふれる強さは、私など足下にも
及びません。

そして、もう一人は、和尚が子どもの時に、お世話に
なった幼稚園の先生で、もちろん明治生まれです。

「とても頑固で曲がったことが大嫌いで、今日の
澄み切った天気のように、純真な心を持った父
でした・・・」

喪主様のご挨拶にも涙があふれます。戦後の混乱して
いる時期に、これからの子供たちを心配して幼稚園を
開園したのです。

天寿を全うされた故人の人生を称え、心の中で笑顔で
送ってまいりました。

合掌

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