青竜寺は西安市内から3キロほど離れた高台にあります。
その昔には、寺院は隆盛を極め寺の経済力が大きくなった
ために、武宗皇帝は仏教寺院を壊し、僧侶を強制的に還俗
させたのです。
青竜寺もその影響を受けて、後に跡形もなく壊され、
その所在もわからなくなってしまいました。
1960年ごろから、中国の考古研究所西安唐城発掘隊が、
青竜寺の遺跡を調査して、地下に埋もれた遺跡が発見され
たのです。
そこで弘法大師がこの世を去られ入定してから1150年
たった1984年に、真言宗の18の総大本山会(各山会)と
四国霊場四県の協力によって、「恵果・空海紀念堂」が復興され
たのです。
金堂様式の建物で、堂内には恵果和尚と弘法大師が仲良く
並んで安置されていいるところがポイントかもしれません。
しかし、お堂ができても青竜寺は、住職のいない遺跡として
中国政府から寺院として認められず、西安市の管理下にあり
ました。
しかし現在は、立派な寛旭住持と数人のお坊さんが常勤していて
政府の管理を離れて運営されています。
資金の方も政府から仏教界に移されたみたいで、信者さんも増え
新しいお寺の兆しがみえてきたようです。
海をわたり仏教の教えを授かりにいった中国に、真言密教の教え
がなく、今は、日本の真言仏教界から、その教えを授からなければ
ならないという・・・何とも皮肉な話ですね。
そうなんですか
中国では宗教は禁止かと思っていました。
さちさま
中国もどんどん変わってきているようです。
国情が違うと考えも違って、これから
どうなるのでしょうか??