街が人を創るのか?人が街を創るのか?



東京都調布市仙川町にナビにも出てこない道が
ありました。キレイな道で両側にはスケルトンの
特徴的な建物が建っています。

どれも新しく不思議に思って車を止めてみました。

そして、そこにあった東京アートミュージアム
入ってみると、このプロジェクトの背景に一人の
女性の並々ならぬ熱意があることがわかりました。

その人は伊藤容子さん。彼女の敷地に東京都が
計画した道路が、敷地を容赦なく縦断することから
始まったようです。

その幅員16mの道路ができれば、伊藤さんの土地に
残るのは三角形やら台形やら細長い端切れのような
使い勝手の悪い土地ばかり・・・。

巨額な相続税と戦いながら、残地の土地を物納する
ことも考えたようですが、「残地の両側に統一された
良好な環境を創りたい」という夢をもったといいます。

「何とか素晴らしい街並みになりませんか?」

彼女が相談したのは、建築界の重鎮である安藤忠雄さん
でした。挫折しながらもデベロッパーや自治体と辛抱強く
交渉してやり遂げた度胸が伝わってきます。

有名な建築家や利益を求めるデベロッパー、面倒くさくて、
自分の責任を回避したがる行政・・・。
「なぜこんなことが可能だったのだろうか」と疑問が
わきます?

それは伊藤さんの熱意だったようです。穏やかな中にも、
しっかりとした信念をお持ちの方なんでしょう・・・。
彼女は言います。

「一人ぼっちのがんばりが、建築家の心にとどくとき、
世界のどこにもない街が誕生する」

そして安藤さんも言います。
「一市民が始めたことに、行政がのるという非常に珍しい
街づくり」

いつの間にか、そこは「安藤ストリート」と呼ばれるように
なったとか・・・。

カテゴリー: 金剛院和尚のブツブツ雑記 パーマリンク

街が人を創るのか?人が街を創るのか? への2件のフィードバック

  1. かん のコメント:

    人が街を作る
    和尚様の前の道も巨大な道路ができましたね。
    サイクリングロードみたい・・・?
    新宿や板橋方面に行くと歩道が狭くなって
    しまうのに、どうして?

  2. 和尚 のコメント:

    かんさま
    道路の下が、ちょうど傘代わりになって、
    雨をしのいでくれるので、いろいろ有効利用
    できるからでしょう。
    でも使い道をこれから考えるていうから、
    本末転倒ですよね!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください