このパネルシアターは、作り手の創意工夫でビックリする
ほどの作品ができあがります。
その一つが、蛍光塗料で書いた絵にブラックライトをあてると
幻想的な世界観をかもし出します。
今回のお寺さんでは、芥川龍之介の「くもの糸」を演じました。
くもの糸も白い毛糸をパネルの上から、スルスルと引っ張り
出すと、ブラックライトの光で青白く光って、ゾ~とする
臨場感があります。
いつもは恐ろしいくらいの低い声で、語りも同時にしますが、
ご住職のご要望もあって朗読を老齢の檀家さんがされました。
この方の「語り」が何とも雰囲気があってすばらしかったです。
上手という意味ではなくて「丁寧」なのかもしれません。
一言一言間違わないようにゆっくりと誠実に語られるのです。
声が決して良いわけでもなく、プロのような技術的なテクニックが
あるわけでもなく、本当に一生懸命に語られました。
パネルの視覚的な効果もさることながら、この方の丁寧な朗読に
皆さん拍手大喝采!!
人間は慣れてくると、手を抜いたり、いい加減になりがちです。
勉強させていただきました。