
日経新聞に掲載されていた「個族たちの選択」の連載記事は
興味深く読みました。
ひとり暮らしを積極的に選択をした人を「個族」というようです。
東京では、カウンターで食事ができるレストランも多くなって
きています。
この「個族」という方たちは、独身貴族とかお一人様、老齢者
とかではなくて、ちゃんとした独立した生計を営んでいる人の
ことで、恋人もいたり友達も多く悲壮感はないとか。
ATOKでは変換しないので、新しい造語なのでしょうが、記事に
よると、今年には「夫婦と子ども世帯」を抜き、個族が最大
勢力になるそうです。
こうなるとお寺の家単位の墓地も、あと十数年もすれば個族の
時代になって、お墓がどんどんと無縁化してしまう現状も考え
られます。
某お寺では、個人墓のシステムを作ったら2年足らずで
会員が1600人を突破。そのうち6割を女性が占めるといいます。
「自分だけの墓を」と、死の問題でも「個」の意識が広がって
いるのかもしれません。
しかし・・・です。
先日、和尚の友人で典型的な「個族」と思っていた彼女が
結婚しました。しかも結婚を機に月収200万近い仕事から、
自分のやりたい仕事に転職しました。月収20万くらいで・・・。
「なぜかっていうと、一人じゃないからさ・・・。なんかね
家族がいると思えると、パワーが出るのよね・・・。
独りの時よりも数十倍にね・・・」
おのろけなのか
ワガママなのか
真実なのか
よくわかりませんが、どうやら日本やお寺の将来は、女性が
カギをにぎっているようですね。
500年の歴史を誇る