この時期になると悔しい思い出があります。
北京へ旅行をしていたとき、ちょうど中国の国慶節でした。
たまたま北京大学に留学していた友人と一緒に天安門広場へ
向かいました。
そこには何十万人という中国人が集まっていて、何かの
式典が始まる様子・・・。
公安の人たちが、市民を警棒で殴りながら整列をさせています。
さすがに外国人には手を出しませんでしたが、やっとの
思いで広場にたどりつくことができました。
そこで始まったセレモニーが、声高な礼砲のなかで、中国の国旗
五星紅旗が、厳かに掲揚されるところだったのです。
その間わずかに数分間・・・そのために何時間も中国人たちは
待っていたのです。
そのセレモニーが終わると一斉に彼らが動き始めました。
しかも一方通行ではなく、何十万人の人たちが勝手に自分の思う
方向に進み始めたのです。右から左から前から後ろから人が
ぶっかってきます。
気遣いもなく、迷惑をかけようが、とにかく我が道を行く・・・。
男同士にもかかわらず腕を組み、体を寄せ合いながら、広い
天安門を抜け出すのに数十分。
やっと真っ直ぐに歩くことができた、その時です。
ポケットに入れておいたお財布がなくなっているではありませんか。
しまった!!やってしまった!!
前側のポケットに入れておいたのにもかかわらず、現金、
クレジットカード、IDカードが盗まれ、しかも全然気づかない
始末。初めての経験です。
警察とホテルに帰って紛失の連絡など、1日時間を費やして
しまいました。
海外へ行かれる方、気をつけてくださいね。