桜幻想



さまざまのこと思ひ出す桜かな  芭蕉

実に誰にでも作れそうな平凡な俳句だが、知る人ぞ知る
芭蕉45歳の作だ。芭蕉作ともなると、名句に思えて
しまうが、案外この単純さがむずかしいのかもしれない。

芭蕉が若い頃に仕えていた藤堂家。芭蕉の将来は、
この家の主人である良忠にかかっていた。

お屋敷での桜の花見。夢見る芭蕉の将来は、満開の桜の
ように輝いていたに違いない・・・。
しかし良忠は、この花見の後に急逝してしまった。

「さまざまのこと思ひ出す桜かな」

亡くなった主人のことを思い出しているのか、その主人が
甦ってきたような感無量の心境をよんだものなのか・・・。

あなたの「さまざまなこと」は、なんですか?

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桜幻想 への4件のフィードバック

  1. ゆが のコメント:

    奥田 元宋
    げんそう・・で洒落?いいえ

    我が町故郷の生んだ日本画家です。

    このショットはOsyouさんが?すばらしいですね。

    水に映りこんだ桜・・鏡面対比でね。も少し映しこみたかったかな。それだと長玉でひいて広角ぎみに・・

    シャッター速度を遅めにして空の雲も・・欲張りですよね。

    45歳という年齢は人に色々な人生を省みさせるお年頃。芭蕉さんもそんな微妙で複雑な思いでこのあえてシンプルな俳句を読んだのでしょうか

    ピンク色なのだけどどこか純白に、光が変わればペールトーンに。この微妙な色彩の変化・・時には香りさえかすかに。こんな絵が描きたかったなあ・・

  2. Osyou のコメント:

    ゆがさま
    あっ!この方知っています。

    先日、大聖院さんへお邪魔したときに

    知ったのですが、天井画を奉納された方

    ですよね・・・

    絵を志す方は、サクラは描いてみたい作品

    ですよね

    ちょうど車で通過して、駐車違反覚悟の

    ショットであわててとりました!!

    最近の駐車は3分くらいで、アッという間に

    切符を切られてしまうので・・・

  3. ゆが のコメント:

    Unknown
    おお・・そうでしたか。すごい早業!

    しかも良いポイントでした。穴場ですね。

    広島の田舎には何故か日本画家が有名人が出ていてあとは瀬戸田の平山郁夫先生とかいます。ぐーぜんですねー。

    でも私、狩野芳崖の「悲母観音」が大好きなんですよ。パソコンでも探せますが本物は東京芸大の収蔵作品になっていると思います。

    大阪の駐禁は取り締まっても、中々しぶといです。

    危ないのにね~。マナーの悪さは世界一か・・(ため息)

  4. Osyou のコメント:

    Unknown
    大阪では怖くて運転できない

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