鎌倉を代表する高徳院の大仏さま。
ちょうど今月に大仏の建立が始まったみたいで、
今から769年前のこと・・・。
当時の大仏さまは、木造で「大仏殿」という
大きなお堂の中にあったといいます。
しかし台風や大津波で流されてしまい、現在の
ような露座の銅造大仏となってしまいました。
東大寺の大仏と違って、ちょっと猫背気味で頭が
全体のバランスからすると大きいのが特徴です。
仏さまにも流行があって、この時期を代表する
仏教彫刻として、また当時のままのということも
あり、国宝に指定されています。
ウルトラマンの40メートルにはかないませんが、
そのお姿は、11.3メートルもあるので、簡単に
御身拭いもできないので、お体も汚れてしまいます。
昔はキレイな天然シャワーがあったのでしょうが、
最近のシャワーは酸性の毒素を持っていて、
かえって汚いようで気の毒な感じです
Unknown
日本に初めて仏像が正式に伝来したのは6世紀のころで、やはり金属の鋳造によるものだったそうで・・
しかし弘法大師が真言宗を広めたあとくらいから?
金属に着彩の仏像は減り、木彫によるものが増えたようです。やはり日本人としては木のぬくもりが好まれたんですかね。
火事で焼けたり、水害にあったりでその形を失うことが多かったというのは「諸行無常」を感じさせます。
お寺さんとしてはそうも言っていられませんが・・
金属製の丈夫なお体になられ、今度は空の下で酸性雨にさらされながら溶け始める姿で人々に何を語ろうかと思案しておられるのでしょうか。
ゆがさま
こんなに丈夫なものはない・・・と、当時の
方々は大喜びしたことでしょう。
まさか、溶け始めるとは誰が想像したこと
でしょうか。
仏さまは、身を以て「諸行無常」の移り変わりを
教えてくださっているのでしょうか?
Unknown
そうですね。
本当にそう感じます。
「諸行は無常」、とわかってはみても
なぜか心が苦しくなりやるせない。
もう、どんなにか焦ってみても結果は同じ事なのに。
しかしその過程が本当は最も大切である。
今日も人々は思い思いに自分のできるかぎりの事をやっているんでしょうね。それが善人でも悪人であっても・・
それをただ静かに見守って下さっている、雨の涙をそっとこぼしながら。